これからの学校の在り方とは ~学校再開の方針を受け学校現場を視察~
府立学校の再開(6/1 ~ 分散&短縮授業、6/15 ~ 通常授業)の方針を受け、教室内のソーシャルディスタンスの確保や、手洗い・消毒の備えなどを、学校現場へ行って実際に確かめて実感するため、昨日の本会議終了後に、府庁隣の 府立 大手前高校を視察させていただきました。
率直に、1教室20机と1教室40机では、かなり“蜜”の感じ方が違いました。実際に生徒が座ると、1教室40人では、さらに“蜜”を感じる訳で、マスクやフェイスシールド、手指消毒や手洗い、徹底した換気などの対策が必要だと強く思いました。
学校には、生徒の皆さんが安心して授業を受けることができる環境と心理状況が必要だと思っています。教室に40人が入った時、不安や嫌悪を感じる生徒もいると思います。その生徒にとっては、教室が苦痛の空間であり、学習効果が良いはずがありません。
むしろ、その生徒にとっては、在宅学習の方が学習の質は高まるはずです。そう考えると、その生徒がオンラインで出席することを最大限に認めてあげるべきだと思います。もし、それが学校側の機器の問題で実現できないのであれば、今すぐそこに予算投資し、環境を整えるべきです。
それと、生徒を学校に通わせて授業を教室で受けさせる意義を、もっと多くの学校現場に、深く考えてもらえると嬉しいです。たとえば、感染予防のため、授業中は生徒に極力、発言させないようにして、教員が一方的に教えるという一斉スタイルを取るのであれば、それこそ、オンライン授業で十分なはずです。
一方的に学ぶだけであれば、教室で授業を受けるより、オンラインで動画を見る方が、同じ内容であっても、時間も短いし、もう一度見直せるし、メリットも多く、1年分の内容を半年あれば十分学ぶことができるはずです。
そして、オンライン学習、IT機器、民間教材、効率的な授業方法、板書をやめる、定期テストをやめる、などのこれまでの発想や当たり前、価値観にとらわれない学校教育を実行すれば、文化祭や体育祭などを柔軟に実施しても、3月末までに十分過ぎるほど、遅れを取り戻せるのではないでしょうか。
ちなみに、大手前高校では、Google Classroom を導入しており、課題配布や提出、連絡事項の送付、授業動画の配信、等を実行しており、在宅学習の質を高め、学校としての役割をできるだけ落とさないようにしているとのことです。
それもあってか、9月入学(8月卒業)にして欲しいというような声は生徒から今は上がってないとのことです。それは、大手前高校だけではなく、府立のトップ校と言われる別の2校の教員や生徒からも、同様のことを聞いています。
9月入学の議論がなされていますが、学校に求められるものは何なのか、教育や授業は今のままでいいのか、1年間ビッシリと決まったカリキュラムの履修さえすればいいのか、これらを踏まえた議論がなされて欲しいと思っています。もしかすると、それができるのは、いつも通り1年間という決まった時間がなくなった今だからこそ、シェイプアップして、工夫して、必要なエッセンスを抽出できるチャンスではないかと思っています。
とにかく、今というチャンスに、学校教育のパラダイムシフトを起こす“新しい学校”づくりの実現に向け、議員として挑戦していきます!
末筆ではありますが、急なお電話でお願いし、快くすぐに視察を受け入れてくださり、お時間を割いていただきました、大手前高校(https://otemae-hs.ed.jp)の 松田正也 校長先生に、感謝と御礼を申し上げます。
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